慶應義塾大学経済学部と上智大学経済学部はどんな大学?

基本情報
項目 | 慶應義塾大学経済学部 | 上智大学経済学部 |
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学部設立 | 1949年 | 1948年 |
所在地 | 東京都港区三田2-15-45(三田駅) | 東京都千代田区紀尾井町7-1(四ツ谷駅) |
学部理念 | 本学部の教育目標は、世界を先導する次代の経済人を育成することです。そのためには、経済学の基本原理に対して確固たる知見を持つとともに、それを応用・実践できる能力を養い、さらに経済学のみに特化するのではなく幅広い領域の学識を身につけた人材を育てることが不可欠であると考えています。 | 本学部は、キリスト教ヒューマニズムの精神を基盤とし、現代社会の諸問題に対して、経済学と経営学を基礎とした複眼的な視点から判断して適切に対応できる能力を養い、グローバルな社会に貢献できる人材の育成を目指しています。 |
慶應義塾大学経済学部は1949年に設立され、東京都港区三田2-15-45に位置し、最寄駅は三田駅です。経済学の原理と応用を重視しつつ、幅広い学識を備えた次代の経済人の育成を掲げ、理論と実践を往復する教育を志向しています。
上智大学経済学部は1948年設立で、所在地は東京都千代田区紀尾井町7-1、最寄駅は四ツ谷駅です。キリスト教ヒューマニズムを基盤とし、経済・経営の両視点から現代社会の課題に対応できる人材を育てる教育方針です。
大学の規模
慶應義塾大学経済学部の定員は1200人で、私大文系学部の中でも屈指の規模を誇ります。幅広い専門領域に対応した授業体系と、学内外の研究資源を活用した高度な教育環境が整備されています。
上智大学経済学部の定員は330人で、少人数制を活かした教育に強みがあります。教員との距離が近く、対話型授業による深い理解を重視する学風が特徴です。
男女の比率
慶應義塾大学経済学部の男女比は76 : 24で、男子学生が多数を占めます。ただし女子学生の進学率も年々高まりつつあり、多様な視点が交差する活気ある学習環境となっています。
上智大学経済学部の男女比は55.9 : 44.1で、男女ほぼ均等なバランスが特徴です。多様性を重視する校風とともに、ジェンダーにとらわれない活発な学びが展開されています。
初年度納入金
慶應義塾大学経済学部の初年度納入金は146.8万円で、私立大学として標準的な水準です。幅広い専門教育や就職支援制度を考慮すると、安定したコストパフォーマンスが期待できます。
上智大学経済学部の初年度納入金は138.5万円です。少人数制教育や国際的なプログラムの整備が進んでおり、教育の質と学習支援の充実度に見合った費用といえます。
SNSでの評価
慶應義塾大学経済学部は、SNS上では「理論中心」「専門性が高い」「就職実績が強い」といった評価が目立ちます。特に金融・コンサル分野の志望者からの支持が高く、データ分析力やロジック重視の学風が語られています。
上智大学経済学部は「英語での授業がある」「キャンパスが落ち着いている」「少人数で学びやすい」といった声が多く、国際性を評価する投稿が目立ちます。温かな雰囲気や学習環境の良さが好意的に語られています。
合格難易度(偏差値・倍率)

偏差値(マナビジョン)
慶應義塾大学経済学部の偏差値は79で、全国上位0.19%、約536人に1人の難易度です。試験は数学・英語を中心に論理力・分析力が重視され、理論的な設問が多く高い得点力が必要です。
上智大学経済学部の偏差値は74で、全国上位0.82%、およそ122人に1人という水準です。標準的な設問が多いものの、全体として正確さと読解力が求められます。
倍率
慶應義塾大学経済学部の倍率は3.4倍で、3.4人に1人が合格する高倍率です。出題難易度と倍率の両方が高く、戦略的な学習と高精度の得点力が不可欠です。
上智大学経済学部の倍率は4.4倍で、約4.4人に1人が合格する計算です。基礎重視ながらも一定の競争倍率があり、丁寧な対策が求められます。
卒業後の進路

有名企業の就職率
慶應義塾大学の有名企業就職率は43.9%で、全国の私立大学の中でも圧倒的な水準です。特に三菱UFJ銀行、三井物産、博報堂、アクセンチュアなど、商社・金融・広告・コンサルティングを中心に幅広い分野で高い内定率を誇ります。経済学部は実証分析や理論研究のバランスに優れ、ビジネス実務にも直結した教育が、社会的評価に直結しています。一方、上智大学の有名企業就職率は33.6%で、難関私大の中でも安定的な実績を持ちます。特にグローバル企業や外資系金融機関、NGOなど国際志向の強い就職先に強く、経済学部の国際経済分野での専門性が評価されている傾向です。
主な就職先
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(24名)
三井住友信託銀行(23名)
日本IBM(20名)
(株)リクルート(20名)
慶應義塾大学経済学部では、有限責任監査法人トーマツ(28名)、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(24名)、三井住友信託銀行(23名)、PwCコンサルティング(19名)、東京海上日動火災保険(18名)など、金融・コンサルを中心に幅広い分野へ就職しています。
上智大学経済学部では、アクセンチュア(株)(29名)、日本IBM(20名)、(株)リクルート(20名)、楽天グループ(株)(18名)、(株)NTTデータ(17名)など、ITやコンサルなどグローバル志向の強い企業に多数進出しています。
進学率
慶應義塾大学経済学部の進学率は5.33%で、数理経済や経済政策研究を深めるために大学院進学を選ぶ学生も一定数います。ただし多くは学部卒業後に就職しており、実務志向の傾向が強いです。
上智大学経済学部の進学率は6.40%で、少数ながら大学院への進学や国際的な教育機関への進路を取る学生もいます。研究職や教育系の進路を視野に入れた選択です。
留学生

受け入れ状況
慶應義塾大学には2207名の留学生が在籍し、大学全体で多様な文化的背景を持つ学生が学んでいます。経済学部でも、英語開講の専門科目や国際学生向けセミナーが実施されており、授業内外での相互交流が活発です。多様性に富んだ学修環境のなかで、経済的思考力とともに国際的な視野を培える点が大きな特徴です。上智大学の留学生数は2480名で、学生全体に対する比率は私立大でもトップクラスです。経済学部においても英語・外国語による講義が豊富で、留学生との協働を通じた実践的な国際理解教育が行われており、異文化対応力の涵養に優れています。
海外提携校数
慶應義塾大学は335校の海外提携大学を有し、アジア・欧米を中心にグローバルな学術連携を広げています。経済学部でも、ダブルディグリー制度や英語による専門科目の開講など、国際水準の学修環境を整え、交換留学制度も広範に展開しています。一方、上智大学は409校と提携し、語学・国際政治・経済など多分野にわたる学術協定を持つことが強みです。経済学部では、欧州やアジアの提携大学と連携した留学制度や短期渡航型の実地研修も充実しており、世界経済を多角的に捉える経験が積める教育が展開されています。両校ともに、国際派学生にとって学びの幅が広い点が魅力です。
結局慶應義塾大学経済学部と上智大学経済学部のどちらが良いか

慶應義塾大学経済学部と上智大学経済学部は、いずれも高い学術水準と就職実績を誇りますが、学びのアプローチと環境に違いがあります。慶應義塾大学経済学部は、理論的・分析的な経済学を軸にした教育が特徴で、データやロジックに基づいた問題解決力を重視します。特に金融・コンサル・官公庁志望の学生にとっては、教育内容・実績・OBOGの厚みが大きな強みです。一方、上智大学経済学部は、少人数での対話型授業と高い国際性を背景に、英語力や多様性を武器にしたキャリア形成に適しています。柔軟な発想や協調性を求められる職場に進みたい学生には魅力的です。理論性と安定志向を求めるなら慶應、国際志向や実践的学びを重視するなら上智が適しており、将来像に応じた選択が重要です。