青山学院大学国際政治経済学部と法政大学経営学部はどんな大学？
基本情報
| 項目 | 青山学院大学国際政治経済学部 | 法政大学経営学部 |
|---|---|---|
| 学部設立 | 1982年 | 1952年 |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷4-4-25（表参道駅） | 東京都千代田区富士見2-17-1（飯田橋駅） |
| 学部理念 | 本学部の理念は、「真理を謙虚に追究し、広く世界の人と交わり、平和と繁栄に貢献しうる人格を陶治する」ことです。特に平和で豊かな国際社会を構築するために、国際社会の望ましい仕組みを論理的に考え、現場に出向いて実践的な視点を養い、最後は自分たちに何ができるかを自問する学部です。 | 本学部は、経営学を中心として、広く経済学・商学・情報・一般教養等の理論の修得と実践を通して、幅広い知識と自由な発想の上に立ち、産業の技術的進歩に対応して実務的能力を発揮しうる人材を育成することを基本理念・目的としている。 |
青山学院大学国際政治経済学部は1982年に設立され、グローバル社会の政治・経済・文化を複合的に学ぶことを目的とした学部です。英語を中心としたカリキュラムや海外との学術連携が充実しており、国際的な視野を持つ人材育成に力を入れています。最寄駅は表参道駅で、渋谷・表参道から徒歩圏内という立地の良さも大きな魅力です。
法政大学経営学部は1952年に設立され、ビジネスの実務能力と理論的基盤をバランスよく学べる教育体制が整っています。実務家教員による指導や、企業連携によるケーススタディなどを通じて、現場力とマネジメント力を身につけることができます。最寄駅は飯田橋駅で、都心にありながら落ち着いたキャンパス環境も特徴です。
どちらの学部も都市型キャンパスに立地し、現代社会の課題に対応できる人材育成を重視していますが、青学は国際性、法政は実務性に軸足を置いています。
大学の規模
青山学院大学国際政治経済学部の学生数は304名で、1学年あたり約400名弱の中規模構成です。学生同士や教員との距離が近く、アクティブラーニングがしやすい環境が整っています。多くの授業では少人数制が採用され、双方向型の授業や討論形式の授業が活発に行われています。国際的なテーマを扱う講義が中心で、海外の学生との交流も日常的に行われています。
一方、法政大学経営学部の学生数は781名で、青学よりもやや多い構成となっています。全体的には人数が多い一方で、ゼミ活動や専門科目では少人数教育も導入されており、学生の主体的な学びが促されています。ビジネススキルの基礎から応用までを幅広く学べるカリキュラムが用意されており、グループワークやプロジェクトベースの学修も積極的に行われています。
両学部ともに中〜大規模での運営ですが、青学は国際的少人数教育、法政は実務重視の大規模教育が特色です。
男女の比率
青山学院大学国際政治経済学部の男女比は50 : 50で、女性がやや多い構成です。女性比率は50%、男性比率は50%となっており、国際問題や異文化理解などへの関心が高い女性層からの支持がうかがえます。講義やゼミにおいても性別を問わず活発な意見交換が行われており、ジェンダーに関係なく平等な学びの場が確保されています。
法政大学経営学部の男女比は61 : 39で、比較的バランスの取れた構成です。男性比率は61%、女性比率は39%で、年によっては女子学生がやや多くなる場合もあります。マーケティングや組織マネジメントなど、性別を問わず関心を持たれる分野が多いため、多様な学生が集まっていることが特徴です。協働学習を通じて、多様な視点を活かしたディスカッションが日常的に行われています。
どちらも性別による偏りが小さく、ジェンダーフリーな学びの環境が整っています。
初年度納入金
青山学院大学国際政治経済学部の初年度納入金は145.5万円です。私立文系大学の中では標準的〜やや高めの水準に位置しますが、キャンパスの立地や教育内容、国際的なカリキュラムを考慮すると、コストパフォーマンスは高いといえます。特に英語教育や留学支援が充実している点が、費用以上の価値を生み出しています。
法政大学経営学部の初年度納入金は129.9万円で、青山学院より若干低めの設定です。経営学部としての専門性を身につける環境が整っており、実務的な授業や産学連携プロジェクトなどにも積極的に取り組める点が特徴です。教育内容に対する費用のバランスが良く、経済的な観点から選ばれるケースも少なくありません。
両学部ともに都市型大学ならではのコスト構造を持っていますが、青学はグローバル重視、法政は実務重視の教育内容に対する投資という側面が強いです。
SNSでの評価
青山学院大学国際政治経済学部は、SNS上では「おしゃれ」「国際的」「英語が強い」といったキーワードとともに紹介されることが多く、実際に英語で開講される授業や、海外志向の学生の積極的な発信が目立ちます。Instagramではキャンパスライフの華やかさや、国際交流イベントの様子が多く投稿されており、ポジティブなイメージが強く形成されています。
法政大学経営学部に関しては、「実務的」「自由な雰囲気」「ゼミが活発」といった印象が多く、X（旧Twitter）やnoteでは学生によるゼミ紹介や授業のレビューが多く見られます。就活報告や資格取得の体験談も多く、実用性を重視する雰囲気が伝わってきます。両者ともに学生の満足度は高く、SNSを通じた情報発信が活発である点が共通しています。
合格難易度（偏差値・倍率）
偏差値(マナビジョン)
青山学院大学国際政治経済学部の偏差値は74で、全国上位0.82%、約122人に1人という層です。科目バランスを重視した対策が必要で、英語や現代文の処理力が特に重要になります。特に共通テストの比重が大きいため、基礎からの安定した得点力と、論述的な問いへの対応力の両方が求められます。
法政大学経営学部の偏差値は71で、全国上位1.79%、約56人に1人という水準です。問題は標準〜やや応用レベルで、基本をしっかり押さえたうえで過去問演習を繰り返すことが合格の近道となります。英語・国語・選択科目のバランス型対策が有効です。
どちらもMARCHレベルの中堅〜上位層に位置しており、確実な基礎力と戦略的な対策が必要です。
倍率
青山学院大学国際政治経済学部の入試倍率は3.1で、約3.1人に1人が合格する計算です。人気学部であるため毎年高倍率が続いており、共通テスト利用・個別試験いずれの方式でも安定した成績が求められます。英語の難易度が高めで、配点比率も大きい点に注意が必要です。
法政大学経営学部の倍率は4.7で、約4.7人に1人の合格となります。入試方式が多様である分、方式に応じた得点戦略が重要です。特に英語と国語での高得点が合否を左右するため、過去問演習の徹底と形式への慣れが不可欠です。
両者とも高倍率ではあるものの、青山学院の方がやや狭き門となっており、受験対策には十分な準備が求められます。
卒業後の進路
有名企業の就職率
青山学院大学の有名企業就職率は26.5%で、MARCHの中でも上位の実績を誇ります。国際政治経済学部の学生は商社、金融、コンサル、外資系企業など幅広い分野に進出しており、特に英語力を活かしたキャリア選択が目立ちます。国際的な視野を持った学生が多く、グローバル企業からの評価も高いのが特徴です。就職支援では、キャリアセンターのサポートはもちろん、OB・OGとの交流会や模擬面接、英語での面接対策なども実施されており、学生の志望に応じた個別支援が徹底されています。また、英語圏への留学経験をアピール材料とする学生が多く、国際志向の強い企業への就職実績に表れています。
一方、法政大学の有名企業就職率は20.8%で、青山学院と比較するとやや低めの数値ではあるものの、経営学部の学生は実践的な学びを通じて企業から高評価を受けています。特に金融・保険・製造・ITなど多様な業種において、安定した就職実績があります。学部内のキャリア教育では、実務家教員による業界分析やキャリア講演が盛んに行われ、職業観の育成に力を入れています。また、ゼミ活動やインターンシップを通じて早期に実社会と接点を持ち、実践力を高める取り組みも定着しています。両大学ともそれぞれの特色を活かした就職支援が展開されており、志向に合った環境を選ぶことが重要です。
主な就職先
日本航空（6名）
DXCテクノロジー・ジャパン（3名）
山崎製パン（名）
アサヒビール（名）
青山学院大学では、グローバルなビジネス分野での活躍を目指す学生が多く、就職先も多様です。代表的な企業としてアクセンチュア（8名）、日本航空（6名）、DXCテクノロジー・ジャパン（3名）などが挙げられます。国際政治経済という専門性を背景に、商社や金融、国際機関、外資系企業への就職も目立ちます。特に語学力や異文化対応能力が評価され、グローバル採用の枠で内定を得るケースも少なくありません。
法政大学経営学部の主な就職先には、積水ハウス（ND名）、山崎製パン（ND名）、アサヒビール（ND名）などがあり、特に国内大手企業への就職に強みがあります。経営学という実務直結の専門性を活かし、営業、企画、管理職候補としての採用が多く、インターンシップやゼミの経験が職種選択に直結するケースもあります。実務志向の強い学生にとっては、スムーズなキャリアパスが描ける環境が整っていると言えるでしょう。
進学率
青山学院大学の進学率は2.70%です。国際政治経済学部の学生の中には、国際関係論や開発経済学、国際法などの専門性をさらに高めるため、国内外の大学院に進学する学生も一定数存在します。主な進学先には、青山学院大学大学院のほか、東京大学公共政策大学院や海外の大学院（特にイギリス・アメリカ）も含まれています。また、国連職員や国際機関でのキャリアを目指す学生も多く、進学はその一歩として位置づけられています。大学側も、英語での研究指導体制や進学支援制度を整備しており、研究志向の学生にとって好環境です。
法政大学の進学率は0.88%で、経営学部の学生の多くは学部卒業後すぐに就職を選択する傾向があります。進学希望者は少数ながら、法政大学大学院経営学研究科や他大学の会計大学院、MBA課程などへの進学があります。研究テーマは経営戦略、組織論、マーケティング、財務管理など実務直結型が多く、社会人大学院との連携プログラムを利用して進学するケースもあります。学部教育での問題解決型授業が進学後の研究活動にも活かされており、実務と学術の融合を志す学生に適した道が開かれています。
留学生
受け入れ状況
青山学院大学の留学生受け入れ人数は679名で、国際政治経済学部には特にアジア・欧州・北米など多国籍の学生が在籍しています。授業は一部英語で実施されており、学内には留学生との共修環境が整っているため、国際的な視野を持つ学生にとっては刺激的な学びの場となっています。また、チューター制度や留学生との交流イベントも盛んで、文化的な相互理解が促進されています。学生同士が自然に交わる機会が豊富で、国際共修が日常的に実現されています。
法政大学の留学生受け入れ数は1110名で、キャンパス内には多様な国籍の学生が在籍しています。経営学部では特にアジア圏からの交換留学生や正規留学生の受け入れが多く、グローバル経営を学ぶ上での国際的な議論が日常的に展開されています。授業内でのプレゼンやケーススタディにおいても、留学生が重要な役割を果たしており、学生間の相互刺激が学習効果を高めています。留学生向けの支援窓口も整備され、就職・進学面の相談体制も充実しています。
海外提携校数
青山学院大学は海外提携大学を180校持ち、アジア・欧州・北米を中心にネットワークを広げています。語学研修や短期留学に加え、専門分野に関連する派遣制度も整っており、留学前後の学修フォローも充実しています。国際政治経済学部では、提携校とのダブルディグリープログラムや長期交換留学など、学部独自の国際展開も進んでいます。英語での専門授業をベースとし、留学経験が単なる語学訓練にとどまらない構造になっている点も評価されています。
法政大学の提携大学数は270校で、特にアメリカ・オーストラリア・欧州圏との交換留学が盛んです。学部独自の短期・長期プログラムに加えて、海外インターンシップや協定校派遣制度も充実しており、国際経験を積みたい学生にとって好機が多く存在します。経営学部では、現地企業の訪問や国際ビジネスを学ぶセミナー型留学など実践的なプログラムが設計されており、帰国後のキャリアにも直結しています。海外での学びを通じて、グローバルマインドとビジネス視野を広げられる環境が整っています。
結局青山学院大学国際政治経済学部と法政大学経営学部のどちらが良いか
青山学院大学国際政治経済学部と法政大学経営学部は、いずれも都市型キャンパスに立地しながら、教育内容・国際性・就職支援などにおいて明確な特色を持っています。青学国際政治経済学部は、英語教育と国際関係の専門性を軸に、グローバルキャリアを志向する学生にとって最適な環境です。偏差値・倍率ともに高めで難易度はありますが、そのぶん就職実績や国際展開は優れており、グローバルな活躍を目指すなら非常に有力な選択肢です。
一方、法政大学経営学部は、ビジネス現場に即した実務教育と幅広い就職支援体制が整っており、学部での学びがそのままキャリア形成に結びつく強みがあります。MARCHの中でも安定した人気と就職実績を持ち、実践力を重視する学生にとっては魅力的な選択肢です。学力に加え、将来の方向性や希望するキャリアタイプによって、より自分に合った学部を選ぶのが最善でしょう。国際志向なら青学、実務志向なら法政という選択が基本軸となります。