青山学院大学経営学部と法政大学経営学部はどんな大学?

基本情報
項目 | 青山学院大学経営学部 | 法政大学経営学部 |
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学部設立 | 1966年 | 1952年 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷4-4-25(表参道駅) | 東京都千代田区富士見2-17-1(飯田橋駅) |
学部理念 | 青山学院大学経営学部は「マネジメント」(経営管理)を中心に学ぶ学部です。現代社会では、さまざまな分野でマネジメントが求められています。企業のような営利組織はもちろん、病院や美術館のような非営利組織、自治体のような行政組織、さらにはアーティストのような個人も、目標を設定してそれを達成するには、マネジメントが必要です。青山学院大学経営学部で学ぶことは、まさに現代社会で活躍するための基礎体力を身につけることだといえます | 本学部は、経営学を中心として、広く経済学・商学・情報・一般教養等の理論の修得と実践を通して、幅広い知識と自由な発想の上に立ち、産業の技術的進歩に対応して実務的能力を発揮しうる人材を育成することを基本理念・目的としている。 |
青山学院大学経営学部は1966年に設立され、青山キャンパスを拠点に都市型のビジネス教育を展開しています。マーケティング、ファイナンス、経営戦略、人的資源管理などの専門領域を中心に、英語やICTを活用した授業も豊富で、グローバルかつデジタルな視点を重視したカリキュラムが特徴です。アドミッションポリシーでは「社会に対して主体的に貢献する意志」「自ら課題を見つける力」「多様性を受け入れ、協働できる力」を重視しています。
法政大学経営学部は1959年に設立され、市ヶ谷キャンパスに位置します。設立当初より「理論と実践の融合」を掲げ、企業との連携プログラムやPBL(課題解決型学習)を通じて、現場で活躍できる人材の育成に注力しています。アドミッションポリシーでは、経営課題に関心を持ち、自ら行動しながら他者と協力する力を重視しています。
両学部ともに都市部に立地しており、理論と実践のバランスを取った教育を提供していますが、青山学院はグローバル志向・情報化対応に重点を置くのに対し、法政大学は実務性とプロジェクト型学習を軸に据えている点で異なります。
大学の規模
青山学院大学経営学部の学生数は520人で、比較的中規模の学部となっています。講義はマーケティング・経営戦略・会計・組織論など多岐にわたり、ICTリテラシーや国際ビジネスの授業も設けられています。2年次からはゼミ形式の授業が始まり、学生同士の議論や発表を通じて能動的な学びが展開されます。 法政大学経営学部の学生数は781人で、やや大規模な構成です。特に企業との連携が強く、授業内での実地調査やケーススタディの機会が豊富です。実務家教員による講義や学外プロジェクトの比率も高く、実社会を意識した学修環境が整備されています。 いずれの学部も学生数に見合った設備・支援体制が整っており、自律的に学ぶ姿勢を持つ学生にとっては大きな成長の場となります。
男女の比率
青山学院大学経営学部の男女比は52 : 48で、男性が52%、女性が48%です。経営学という専門性の中に、マーケティングや人的資源管理など女性に人気の高い分野もあることから、男女ともにバランスよく在籍しています。キャンパス内外でのプレゼン大会や学生団体の活動も盛んで、性別に関わらず活躍の機会が多くあります。 法政大学経営学部の男女比は61 : 39で、男性61%、女性39%と、こちらもおおむね均衡が取れた構成です。経営情報学やサービスマネジメントなど幅広い領域があるため、進路希望に応じて多様な学生が集まっています。 両学部とも男女の比率に極端な偏りはなく、多様性を活かした学びと協働の文化が根付いています。
初年度納入金
青山学院大学経営学部の初年度納入金は142.5万円です。私立文系学部としてはやや高めですが、立地・施設・教育内容を考慮すればその価値は十分にあると言えます。とくに語学教育や国際プログラム、ICT教育への投資が積極的で、費用に見合う教育効果を得られる環境が整っています。 法政大学経営学部の初年度納入金は129.9万円で、私立大学の文系学部としては平均的な水準に位置します。実践型授業や産学連携の教育が充実しているにもかかわらず、比較的リーズナブルな納入金となっており、費用対効果のバランスが良好です。 両大学とも初年度納入金の水準は異なりますが、それぞれの教育方針や特色に応じて適切なコスト配分がなされており、志望動機と合致すれば投資効果の高い選択肢と言えます。
SNSでの評価
青山学院大学経営学部はSNS上でも人気があり、「#青学経営」などのタグでゼミ活動や企業研究、海外プログラムの様子が頻繁に投稿されています。おしゃれで洗練されたイメージや都市型キャンパスの魅力が際立ち、受験生からの注目度も高いです。学生発信の内容も内容豊かで、プレゼン大会やインターン報告など、アクティブな学生生活が伝わってきます。 法政大学経営学部も「#法政経営」「#法政ビジネス」などのハッシュタグで企業連携授業やビジコンの様子などが多く発信されています。現場で学ぶ教育スタイルや、実践重視のカリキュラムが伝わる内容が多く、社会との接点を強く意識した投稿が目立ちます。 いずれも学生主導の情報発信が活発で、青学はスタイリッシュで国際的な印象、法政は堅実で実務的な印象を与える傾向にあります。
合格難易度(偏差値・倍率)

偏差値(マナビジョン)
青山学院大学経営学部の偏差値は73で、全国上位1.07%、約93.2人に1人という難易度です。英語力を重視する入試が特徴で、論理的思考力と表現力を問われる記述式の問題も含まれます。国際的な視点や論理構成力を重視した設問が多く、グローバルビジネス志向の受験生には向いています。
法政大学経営学部の偏差値は71で、全国上位1.79%、約56人に1人という水準です。バランス型の学力が求められ、科目数は少なめで対策は比較的立てやすい傾向があります。将来ビジネスの現場で働きたい学生に適しています。
偏差値においては青山学院が一歩リードしますが、各学部の教育内容と自分の得意科目を照らし合わせての受験が重要です。
倍率
青山学院大学経営学部の倍率は3.9人に1人で、やや高めの競争率となっています。一般入試・共通テスト利用など受験方式が多様なため、戦略的に方式を選ぶことが重要です。英語や国語の記述式問題で差がつきやすく、論理的思考力がカギとなります。 法政大学経営学部の倍率は4.7人に1人で、安定的な人気を誇る学部として堅調な数字を維持しています。試験科目が比較的シンプルで、出願時の方式選択によって複数回チャレンジできるのが特徴です。 いずれも倍率に左右されない十分な準備と、各試験方式の分析をもとにした受験戦略が合格のカギを握ります。
卒業後の進路

有名企業の就職率
青山学院大学の有名企業就職率は26.5%で、全国平均を上回る水準を維持しています。特に経営学部では、マーケティングや会計、人的資源管理など各分野での専門性に加え、英語力とプレゼンテーション力を活かした人材が多く、大手企業や外資系企業への就職が目立ちます。ゼミ活動やキャリア支援センターの就職講座も活発で、インターンシップとの連携体制が整っており、早期からキャリア意識を高められる環境が整っています。一方、法政大学の有名企業就職率は20.8%で、青山学院にわずかに及ばないものの、学部の実践重視の教育方針が企業から高評価を受けています。実務家教員による授業や企業連携プロジェクトが豊富で、就職先は商社、メーカー、金融、ITなど多岐にわたります。特にOB・OGネットワークを活用した支援体制が強く、安定した実績を築いています。両大学ともに高い就職力を有しており、青学はブランド力と語学力を活かした業界に強く、法政は実務性とネットワークを生かした多様な進路展開が可能です。
主な就職先
公務員(5名)
サイバーエージェント(5名)
山崎製パン(名)
アサヒビール(名)
青山学院大学では、多様な業界への就職実績があり、特に経営学部出身者はマーケティング・商社・金融・ITなど幅広い分野に進出しています。代表的な就職先として、リクルート(7名)、公務員(5名)、サイバーエージェント(5名)などが挙げられます。青学のブランド力や高い語学力を背景に、大手企業や外資系企業からの採用も多く、インターンやOB訪問を通じたネットワークも活発です。特に女性の活躍も目立っており、ダイバーシティを尊重する企業においても青学生は高評価を得ています。
法政大学では、実務的な学びを背景に、金融・不動産・サービス・製造・ITなど多岐にわたる分野へと就職しています。主な就職先には、積水ハウス(ND名)、山崎製パン(ND名)、アサヒビール(ND名)などがあり、幅広い業種に対応できる力を持つ学生が多いことが特徴です。企業と連携した授業やインターン経験を通じて即戦力としての期待が高く、OB・OGによる支援体制も厚いため、学内の就職情報ネットワークも活用されています。両校とも、学部での専門性と大学全体のブランド・支援制度を活かした着実なキャリア形成が可能です。
進学率
青山学院大学の進学率は2.02%で、経営学部においては一部の学生が大学院への進学や海外留学を選択しています。進学先には青山学院大学大学院経営学研究科のほか、他大学のMBAコースや海外のビジネススクールも含まれ、専門性の深化やグローバルキャリアを見据えた進路が特徴です。特に、語学力やプレゼンテーション能力を武器に、国内外での研究や高度専門職を志す学生が一定数存在し、キャリア支援部門もこれらの進路選択を積極的にサポートしています。
一方、法政大学の進学率は0.88%で、比較的実務志向の学生が多いため進学者は少数派ですが、将来的な研究や専門性の追求を目的として大学院へと進む学生もいます。進学先には法政大学大学院経営学研究科のほか、会計大学院(アカウンティングスクール)や公共政策大学院などもあり、明確な目的を持った進学が多い傾向です。実務に直結した研究テーマや課題解決型学修を通じて、実社会との接点を持ちながら専門性を高めるスタイルが確立されています。両大学とも進学者の割合はそれほど高くありませんが、進学希望者には質の高いサポートが用意されており、目的に応じた進路設計が可能です。
留学生

受け入れ状況
青山学院大学の留学生受け入れ人数は679名で、学部における英語開講科目や海外連携科目の整備が進んでいます。経営学部では、国際マネジメントやクロスカルチャー経営の講義があり、外国人留学生と日本人学生が協働するプロジェクトも展開されています。また、海外の提携大学からの短期交換留学生も多く、キャンパス全体が国際色豊かであることが特徴です。法政大学の留学生受け入れ数は1110名で、国際文化交流を重視した大学の方針のもと、経営学部でも国際経営や異文化コミュニケーション科目が配置されています。授業外でもグローバルラウンジや学内国際イベントが開催されており、日常的に異文化交流が行える環境が整っています。両大学とも、受け入れ人数そのものに大きな差はないものの、青山学院は英語プログラムとの連動が強く、法政大学は交流機会の幅広さと体験重視の国際環境に特徴があります。
海外提携校数
青山学院大学は海外提携大学を180校持ち、アジア・欧州・北米を中心にネットワークを広げています。語学研修や短期留学に加え、専門分野に関連する派遣制度も整っており、留学前後の学修フォローも充実しています。経営学部では、ビジネスケース分析や英語プレゼンテーションを中心とした国際科目が数多く開講され、海外経験を活かした学びが可能です。法政大学の提携大学数は270校で、特にアメリカ・オーストラリア・欧州圏との交換留学が盛んです。学部独自の短期・長期プログラムに加えて、海外インターンシップや協定校派遣制度も充実しており、国際経験を積みたい学生にとって好機が多く存在します。青学は欧米系の提携校が多く、語学力や専門性を重視する傾向にあり、法政は実務性や体験重視型のプログラムが豊富という違いが見られます。
結局青山学院大学経営学部と法政大学経営学部のどちらが良いか

青山学院大学経営学部と法政大学経営学部は、それぞれ異なる魅力を持つ学部であり、どちらが優れているかは志望者の目的や志向によって異なります。青山学院大学は、洗練された都市型キャンパス、英語教育の強化、そしてブランド力の高さが魅力です。グローバル人材としての資質を高めたい学生には最適な環境であり、就職においても語学力や論理性を活かして外資系や商社を狙う層には大きな武器となります。一方、法政大学経営学部は、実務家教員による教育、企業連携、そしてプロジェクトベースの授業を通じた現場力の育成に秀でています。就職支援体制や実践的なカリキュラムにより、将来的に多様な業界で即戦力として働く力を身につけたい学生にとっては非常に頼もしい選択肢です。どちらを選ぶにしても、自分が大学4年間でどのようなスキルや経験を得たいのかを明確にし、それに合致した学部を選ぶことが後悔しない進路選択につながるでしょう。